新幹線や航空路線、高速道路等の交通網が拡充した現在と異なり、かつての在来線には1,000km以上の距離を10数時間、場合によっては丸一日以上を掛けて走破する長距離列車が存在しました。特に急行列車では、旧型客車を主体として編成内に座席車や寝台車が混在し、食堂車までもが連結されており、複数の列車が併結されている列車も珍しくありませんでした。
今回、模型でも長距離列車の編成バラエティに対応できるよう、10系客車の1等車/グリーン車と食堂車を単品発売いたします。お手持ちの客車に加えるだけで、長距離列車らしいアクセントとなるでしょう。
◎ナロ10形/オロ11形
『つばめ』『はと』『はつかり』等の特急に用いられていたナロ10形は、1960年以降、急行運用が中心となりました。塗装もぶどう色2号を経て青15号へと変更されていきます。その後、全車冷房車に改造、重量が増えたため、オロ11形に形式変更されました。
◎オシ17形
オシ17形は『つばめ』『はと』(青大将色)用として1次型が登場。その後も戦前製の食堂車を置き換えるべく増備が進みました。
3次型では喫煙室付近の非常扉を廃止、食堂部分の固定窓をHゴム支持として水切りを廃止しています。(搬入扉への窓設置は2次型より)
2000番代は電気暖房搭載車で関連機器を床下に装備しています。