かつて『つばめ』『はと』『かもめ』等の特急列車として活躍した44系客車。電車・気動車特急の台頭でその地位を追われましたが、1960年代に入ると近代化改造が始まり、観光団体専用列車や急行列車で重用されました。車内は一般的なボックスシートではなく回転式クロスシートが並び、他の急行形車輌より一段上のアコモデーションを誇りました。
模型では客用扉や窓枠を原形としたまま内装を更新したグループがプロトタイプです。このグループは、当初ぶどう色2号のまま出場し、後に青15号となりました。
10系や旧型客車との組み合わせで『瀬戸』や『銀河』、『明星』、『夕月』等、東海道~山陽~九州を中心に運転されていた急行列車を再現するには欠かせない車輌です。
スロ54形は1960年の二等級制移行により1等車となり、帯色が青1号から淡緑6号へと変更されました。
低屋根となり冷房化改造される前の1967年頃までの姿をプロトタイプに製品化。