天賞堂製品ミュージアム

いちかわのWorld Railway

はじめに

"Welcome to this program"
"This is Takumi Ichikawa"
"How are you?"
"How was your hobby life??"
"Anybody, Let's enjoy in this program"

"!Hola! Benas dias? "

6月です。新緑の季節である五月晴れの日々からだんだんと雨多き季節の昨今となりました。
皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?
(ゴールデンウィークなんてもーすっかり忘れ去られたかもしれませんが・・・。)
どこかに出かけられましたか?(天賞堂各店に遊びにいらっしゃった方々・・・本当にどうも有り難うございました。=私を含めた店頭販売スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。)
さて、連休中に思いっきり遠出でもなされた方々は、今頃は、たぶんその時の疲れと共に多少であっても出費が重なり合ってしまい、ひっそりとご自宅にて静養なさっていらっしゃるかもしれませんね?? ど〜せ外は、あいにくの雨模様です。
たまには日頃、ちっとも整理整頓されていない私も?あなたも?ご自身の模型棚でもここいらでスッキリさせてみませんか?
さて、今回で第6回目となりましたいちかわのWorld Railroadでは、梅雨空の下、外に出かける積極的な気心も完全にロストした自分自身の体験から始まります。本日、この時とばかりに"エイ〜"と模型棚の整理整頓を行ってみました。ゆったりとまったりと時間をかけてこの作業をやってみましたが、部屋の片隅、それも棚の端から忘れかけていたあの国のこの模型とこの国のあの模型etc・・・・・。(あの時は熱き思いで買ったのに・・・・・・・。)とにかく数多く顔を覗かせました。久しぶりの御対面でした。
以上、表はあいにくの雨模様ですので、思いっきり対極である雰囲気を持っているであろう?・・・情熱と幻想の国であるスペイン。そしてその国の代表車両であるTalgo(タルゴ)客車についてさまざまな角度からこのページの許す限り今回は、ご紹介したいと思っております。
それでは・・・・・・・・・

Let's Reading!!

第6回目 TALGO 客車

1.スペインとは?
(How do you feel Spain?)

カルメンとドンキホーテの故郷スペイン。大西洋と地中海に囲まれたヨーロッパ大陸の南西部に位置し、イベリア半島の80%をしめる国土面積は、およそ 50.6万K㎡。首都は、そのイベリア半島の中央部に位置するマドリット。隣国は、フランス共和国とポルトガル共和国である。スペインの現在の総人口は、約3,192万人。国民は主にラテン系スペイン人とバスク人で構成されており、公用語はスペイン語が標準となっている。宗教については、カトリック教が大部分を占めている。
気候は決して穏和ではないようで、国土のそのほとんどは(主に南西部ですが)、我々が各種メディアでたびたび垣間見るような、茶褐色ばかりの殺伐と荒々しく痛々しい台地が続く。
その風景は、あたかもアメリカ南西部のように感じるのは、私だけではないはず。とにかく夏ともなれば灼熱の太陽がこの台地をトコトン焼き焦がし、冬ともなれば冷たい風がビュービューと吹く。その環境のためか? 台地のそのほとんどが不毛の地のようだ。しかし、このような台地ばかりではないのがこの国の持っている魅力のひとつかもしれない。
他方、北部・ビスケ湾とその一帯は、緑豊かで草木多い地域も存在している。のんびりとあたかもわが世の春みたいなとてもゆったりしていて"これがスペイン?"と感じさせる台地もあるようだ。(まるでスイスかな?)
私自身、わずかながら、今日までの間、可能な限りいろいろな国に足を運ぶ機会を得たが、決して訪れたその時がその国のそのすべてであるとは、いつも思っていません。好めば2度3度と時期を変え、季節を変えてみる。そして訪問地域を多少なりとも変化させてみると、過去に来た時と完全に同じ光景ばかりではないことが多かった。
とにかく皆様も機会を見つけられて、魅力を感じる国や地域にご自身の足を向けられてみて、鉄道やその模型をキッカケにしてそのことから、そこに住んでいる人々の生活環境や習慣と言葉を学び吸収し、そしてその国から見た日本を感じて思うetc・・・・?(鉄道と模型のみの訪問は、単なるマニアでしょう) 旅先でのできごと等・・・ありましたら時間の許す限り、私にお話して下さいね!!

2.スペイン国鉄とは?
(About RENFE?)

スペイン国鉄の総称は、Red Nacional de los Ferro Carries Espanoles であり通称RENFE(レンフェ)と呼ばれている。
開業は、1848年でバルセロナ近郊区間からの路線開通であった。現在は、首都マドリットを中心として各都市に向けて路線は延びており、路線の総延長 13,600km。その内電化されているのは、約半分の約6,900kmとなっている。開業時から約1世紀半あまりの間は、世界標準軌間のレール幅(1,435mm)よりも23.3mmも広い所謂、広軌1,668mmでそれらの路線は延長していった。
なぜ?この国はヨーロッパ大陸の標準軌間を採用しなかったんでしょうか?
歴史は語る。18世紀初頭、この国を事実上支配していたのは、フェルナンド7世でした。常時、隣国であるフランスからの侵略にたえず脅かされ続けていた。 1808年5月2日、ついにこの国に向かってフランス・ナポレオン軍が本格的侵略のため、コマを進めた。この日、この国の多くの市民がこの戦いに挑んだが、翌日には、そのほとんどの市民が帰らぬ人となってしまった。
この戦いを幼い頃に身を持って体験し、将来この国家の君子となっていったイザベル2世は、隣国フランスからの鉄道を使った侵略を完全に防ぐように鉄道による鎖国を提案し、約40年後に本格的開業の日の目を見たこの国の鉄道のゲージは、1,668mmのレール幅が採用されて行った。
現在は、1992年にバルセロナオリンピック開催のため、開通したスペイン版高速新線AVE(アベィ)路線にはヨーロッパ標準軌間1,435mmが、それ以外の在来線には1,668mmと主に二つのレール幅が存在している。《※北部地域を中心とした一帯には、FEVEと略されているRENFEと姉妹関係の国営狭軌鉄道、レール幅が1,000mmの路線網も約1,300km存在している。》
さて、数多いこの国の車両の中で唯一この二つの異なった軌間を自由に行き来できるのが、今回紹介しているTalgo客車である。
その3では、魅力あるTalgo客車の開発から現在までの流れを紹介します。

3.Talgo 客車の開発から現在まで・・・
(Then and Now・・・)

Talgo(タルゴ)=その名前。スペイン語で列車・関節式・軽量・開発者および資金援助者の名前をまとめたものである。当初このタルゴ客車は、国内各所に多い曲線区間の高速走行を実施することが主な目的で、他国との直通乗り入れを前提に開発・実用化された訳ではないようだ。
1942年 TalgoⅠ型(試作)登場。1車両6〜8mの低重心小型客車。(=このTalgoは、まるで鯰のように見えて、はたまた漫画のハクション大魔王にそっくりな表情と感じたわたし?)そして、車体間には、1軸軽量合金台車の採用。(この台車形態は、以前玉電で走っていた東急デハ200型(ぺこちゃん)でお馴染みですね!)

1944年 それまでの在来車両よりも80 kmも速い135km/hの記録樹立。
1950年 Talgo第Ⅱ世代(営業用)としてアメリカで製造された。
このTalgoⅡの大きな特徴は、すべての客車に展望設備を取り入れた
モノクラスオール2等車編成。
1964年 Talgo第Ⅲ世代登場。背の低い客車(地上高3.3m)と同じ高さを持った専用のディーゼル機関車も共に実用化され、客車も先程の TalgoⅡとは編成内容が異なり、2等車以外に1等車や荷物車そして食事も味わえる食堂車も連結された。
1968年 TalgoRD型登場。この頃になると隣国フランスに直通乗り入れするため、軌間を変更することができるように主に台車部分の改良がなされた。導入に先駆けて、スペイン国内で実施されたコンペの結果、スイスのメーカーが開発した機械部分の動作がほとんどない自動軌間変換装置が取り入れられ、そしてこのTalgoRD型が最初の対応客車となる。
1980年 さらなるタルゴ客車列車のスピードアップ化を推進するため、曲線区間走行中は、速度を落とさずにカーブに合わせて車体を傾けられる(その後、直線区間に入ると車体のみ真っ直ぐに戻る方式)そう!時計の振り子のようなことができる方式が取り入れられた。名前は、Talgo・Pendular(タルゴ・ペンデュラル)となる。
1987年 すべての客車が超豪華な寝台設備を持ったTalgo Gamas Gram Class の登場。スペイン国鉄のみならずフランス国鉄も所有。
以上のような流れで、その時々の時代環境に見合って開発・投入していったタルゴ。
現在、国内のほとんどの路線上にて元気に走行するその姿を見られるようで、自動軌間変換装置を駆使し、AVEの走行している高速新線は基より隣国であるフランスからヨーロッパ各国(スイスとイタリア)に向けいまなお直通運転中である。(※近年、乗り入れ区間の減少有り。・・・残念!!)
又、1990年代にスペインからの積極的な営業活動によって、同じヨーロッパの国で
あるドイツ連邦共和国のDBAG(ドイツ鉄道)とアメリカ合衆国のAmtrak社がそれぞれ
タルゴ客車の導入を決定し、現在、両国を中心に運行中である。

4.タルゴ客車の模型について・・
(I give Some infomation for you)

模型ファンの皆様、長らくお待たせしました。
現在、このタルゴ客車の製品はNゲージとHOゲージのスケールでそれぞれ共にElectrotren社(スペイン)より発売中です。元々の発売元は、イベルトレイン社でしたが、今から10年程前にこの会社自体が倒産したようで、その時のこれら一連の金型をどうやら現在の会社が引き継いだようです。今回、私の手元にあるこのタルゴ客車も勿論、Electrotren社発売のもの。そしてタルゴ客車のシリーズでは、ペンデュラルと区分されているタイプです。
この製品は、実車同様にオープン客車と寝台客車とそれぞれの基本セットがあります。(勿論、本物と同じ編成も実現可能なように増結客車のバラ売りもあります)
どちらも車体の基本構成と外装も完全に同じですが、唯一異なっているのは、製品を直に手にした時にその窓から覗く室内インテリア部分です。いや〜正直申し上げてよくできた製品ですよ! 私自身、実際にこの製品を購入するまで明らかにマイナス的偏見の気持ちを持ち、そして合わせて冒険心のみの追及で発注したあの頃の自分でした。
当時は"所詮、ラテン系の国の模型だから・・・いい意味・・大らかそうだろうし、悪い意味・・けっこういい加減な創りじゃない
の??・・・・・"この気持ちに付きまして、今もって反省しております。(実際に製品を手にしてから判断しないと・・・ダメ!)
ドイツを軸にしたゲルマン系国民の作っている製品=とてもよくできている。(ベスト!)それ以外のヨーロッパの国民の作っている製品=おもちゃでしかない。(ダメ!)
このような図式は、完全に当てはまらない現在です。とにかく日本よりも鉄道模型人口の多いこの地でも、生半端な製品は、急速に市場から締め出されており、そして完全にユーザーサイドからは相手にされなくなっているのかもしれませんね。
要は最近、日本でも巷で度々耳にする市場経済の二極論化。よくできた人気のある製品については、高くても売れる。対極にあるその答えについては、ご想像のとおり。ただし、たとえ出来が悪い製品であっても購入者が納得の上でしたら、それも良いと思います。とにかく世間一般的な感覚から判断すれば、いずれの鉄道模型製品も和洋問わずに正直高い。
このコーナーの最後に私、マックす!いちかわが本気で申し上げたいのは、"結局、購入者ご自身の価値判断で買うか?買わないか?決めるしかないことという意見のみです。"
さて今年、2002年ドイツのニュールンべルグにて恒例の鉄道模型メッセが行われたことはご承知のとおりだと思います。本当に久しぶりにタルゴ客車の追加バージョンのインフォメーションが同社よりありました。我々がタルゴとして印象強い、ステンレス客車で窓周りが赤のTalgoRD型。そしてアメリカにて実車が1994年頃に導入のため、デモンストレーションしていた時のTalgo200型。共に大変期待が持てそうな気配です。すばらしい姿で今年中に日本上陸を果たすでしょうね!(要チエック!!)
(※尚、以前入荷した在来ラインナップの販売と本年の予定品予約につきましては、天賞堂本店3Fにて・・・・。=興味を持たれた方々は急げ!!)

5.タルゴ客車の牽引機関車は?
(What's Tractor?)

以下、製品に付属しているパンフレットからでの紹介となります。

スペイン国内(RENFE)

電気機関車
252型 269型(国内広軌区間)
 
252型(AVE塗装=高速新線区間)
 
276型
ディーゼル機関車
333型
 
353型
 
354型
 
311型

フランス(SNCF)

電気機関車
CC7200型
 
CC6500型
 
BB7200型
 
BB9200型
 
BB9300型

ディーゼル機関車BB67300型もしくは67400型

イタリア(FS)

電気機関車
E656型"Calmano"

スイス(SBB CFF FFS)

電気機関車
Re4/4Ⅱ型(11200)
 
Re6/6型

ドイツ(DB 1988年から1993年まで)

電気機関車
BR103型
 
BR120型
 
BR111型

模型では、ほとんどの機関車がLima社発売の製品を牽引機とするようです。
ちなみに私は、客車と少々アンバランスですが、LimaのRENFE252型AVE塗装機で牽引中です。(本当は、同じ252型の広軌バージョンが欲しかった・・私!)
スイスとドイツにつきましては、各社から発売中の製品をお好みにより選択して下さい。

終わりに・・・(End of this story)

いかがでしたでしょうか・・・・。今回の第6回目では、スペインの代表選手であるタルゴ客車について紹介させていただきました。
たまの休みに(その上、表はあいにく雨模様でしたが・・・)本当に久しぶりに顔を覗かせたこの模型。その素顔をいろいろと調べてみれば多くの事柄、そうバックステージが私の前に現れてきました。
模型が好きだから調べる本物の過去と今。これからもただ単に模型のみならずそれをキッカケとして、私自身楽しみながら知らない国のこと、その文化と人々について学んでそしてこのページにて積極的に紹介していくつもりです。
皆様も忘れかけていた模型について、改めて熱いお気持ちが沸いてきたその時には、その魅力について天賞堂にいる我々スタッフに是非ともお話下さいね!
これからも私自身、好奇心旺盛に地球上の鉄道と模型を求めて北に南に走ります。(どうぞご期待下さい!)

"Gracias."
"Thank you very much for you reading this program"
"It's a great honor for me to write this program,I think"
"Relax with ModelRailway!!"

いちかわのWorld Railway