1958年(昭和33年)11月1日、東京~大阪・神戸を結ぶ、国鉄初の本格的な電車特急『こだま』が東海道本線を走り出しました。
この運転開始にあわせて登場したのが、当初20系を名乗っていた151系直流特急形電車です。
東京~大阪を日帰り可能にする『ビジネス特急』の触れ込みで登場した『こだま』は、1等車と全室食堂車を連結せず、クハ151+モハ151+モハシ150(半室ビュフェ車)+サロ151(2等車)を2組繋げた8輌編成で運転されました。
『こだま』の人気は非常に高く、旅客需要増加の対応に加えて、老朽化が進む客車特急「つばめ』『はと』の置き換えにも迫られ、車輌増備と編成の増強が行われます。
増備は2度に分けて進められ、まず1959年(昭和34年)にモロ151・モロ150・サハ150の3形式が登場し、続けて翌1960年(昭和35年)にクロ151・サロ150・サシ151・モハ151-10・モハ150が加わりました。
これら増備車の中でも一際目を引くのは、それまでの1等展望車に代わる、パーラーカーことクロ151です。
高さ1m×幅2mの大きな窓、固定式ソファを設けた区分室と1人掛けの回転式自在腰掛を備える、定員わずか18名という豪華なクロ151は、まさに最盛期の『こだま』形を象徴するものといえるでしょう。
1960年(昭和35年)6月ダイヤ改正より、クロ151を含む1等車(同年7月の2等級制移行までは2等車)5輌を連ね、加えて電車初の全室食堂車サシ151をも連結した『こだま』は、『ビジネス特急』とは打って変わった、華やかな12輌編成での営業運転を開始しました。
同時にこのダイヤ改正では、客車特急「つばめ』『はと』を統合した上で、『こだま』と共通編成とした電車特急『つばめ』が誕生します。
生まれ変わった『つばめ』のヘッドマークは、青文字標記の『こだま』と趣を変え、黒文字で標記された『つばめ』と、上下に灰色の帯を配したものとなっていました。
翌1961年(昭和36年)10月に実施された、『サンロクトオ』と呼ばれる白紙ダイヤ改正では、更に『はと』『富士』『おおとり』等が新設され、他の列車と共に東海道本線の黄金期を彩ります。その中でも『こだま』『つばめ』は、新幹線が開業するその前夜まで、東海道を往く優等列車の頂点で輝き続けました。
製品は1960年(昭和35年)6月ダイヤ改正から、1961年(昭和36年)10月ダイヤ改正前まで見られた、1等車5輌を連ねる12輌編成の『こだま』『つばめ』をプロトタイプとしています。
クハ151・モハ151・モハシ150・サロ151が旧20系グループ、クロ151・モロ151・モロ150・サロ150・サシ151・モハ151-10・モハ150・サハ150が1959年(昭和34年)・1960年(昭和35年)増備車グループです。
本製品は、全室食堂車のサシ151形、動力付きのモロ151形などを含む4両の増結用中間車セットです。
●モロ151形(2号車)-M- …1等電動車。モロ150形とユニットを組む。
●モロ150形(3号車) …1等電動車。ビジネスデスクが設置されたグループ。
●サシ151形(6号車) …食堂車。
●サハ150形(9号車) …2等付随車。
- スケール・ゲージ
- 1/80 16.5mmゲージ(HOゲージ)
- セット内容
- モロ151(M) + モロ150 + サシ151 + サハ150
- 付属品
- 行先サボ受けセット x1
等級表示プレートセット x2
金属インレタ x2
- LED室内灯(別売りオプションパーツ)
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59014(蛍光灯色):中間車用