高崎に最後まで残ったEF15形の1輌です。非公式側2エンド寄りの側面窓Hゴムのみがグレーとなっているのがポイントです。
製品は前照灯を原形とし、シールドビーム化される前の姿となっています。パンタグラフはPS15軽量、避雷器はLA15を搭載。
戦後復興期の貨物輸送需要の高まりを受け、1947年(昭和22年)から1958年(昭和33年)に202輌製造されたのがEF15形直流電気機関車です。設計・製造の容易化を図るため、同時期に製造の直流F級旅客用電気機関車EF58形と車体構造や主要機器類、主電動機、主台車などを共通設計としたのが特徴です。
初期製造の1~8、16~33号機の主電動機はMT41形で総出力は1600kWでしたが、量産車ではMT42形として総出力1900kWとなったのもEF58形と共通しています。また、先台車には新設計のLT129が採用されると共に、全車輪にローラーベアリングが採用されました。
製造メーカーが多岐に渡ったため、細かな製造時の差異が見られました。代表的なところでは、パンタグラフ、避雷器、屋上モニター(東芝製は肩Rが小さい)、主台車ボルスタ受けの形状などです。さらに、ホイッスルカバー、Hゴム支持窓、シールドビームなどの後年改造も加わってバリエーション豊富となりました。
デビュー後は東海道・山陽東北・高崎・上越・奥羽の各線に投入されましたが、奥羽本線および上越線では急勾配による制動時のタイヤ弛緩が多発したことから、回生制動その他の勾配対策装備や耐寒装備を備えたEF16形に改造された車輌が24輌登場しました。
その後、1960年(昭和35年)のEF60形を始めとするF級新性能直流電気機関車の登場により、徐々に運用範囲が狭まり、1986年(昭和61年)11月のダイヤ改正における紀勢本線西部の貨物列車廃止によって、EF15形の営業運転は終了しました。最後の現役組のうちの1輌だった158号機はJR西日本に車籍を有した状態で継承され、現在は車籍こそないものの同社網干総合車両所宮原支所にて保管されています。
- スケール・ゲージ
- 1:80 16.5mm/HOゲージ
- ボディ材質
- ダイキャスト
- 最小通過半径
- R550mm ポイント4番以上
- 模型仕様
- ※ナンバー・標記類 貼付済
●カンタム・システム搭載
●ヘッドライト、テールライト、キャブライト LED点灯
●DCC(デジタル・コマンド・コントロール)対応。※この製品に市販のDCCデコーダを載せることはできません。
- 付属品
- ●カンタムエンジニア用テンプレート
- ※注意
- 常点灯機能付パワーパック、サイリスタ方式(パルス制御)パワーパックは本製品には適しません。また、SL-1でのサウンド操作機能によるサウンド操作はできません。
通常の電圧のみで制御する車輌とは全く異なる機構で制御しておりますので、カンタムシステム非搭載の動力付き車両と協調運転することはできません。