C57形は1937年(昭和12年)から1947年(昭和22年)までに201輌が製造された旅客用テンダー式蒸気機関車です。
細身のボイラーと直径1750mmの大きなボックス動輪の組み合わせは、端正な印象を醸し出し、『貴婦人』と愛称されました。
この内、11号機は1937年(昭和12年)9月29日、汽車製造大阪工場にて落成しました。新製配置は小郡機関区です。5年余りの間、広島鉄道管理局内の小郡・糸崎・広島と転属した後、1943年(昭和18年) 1月に九州へと移動、門司機関区を経て門司港機関区配置となります。
第二次世界大戦後、復活した3番目の特急が 『かもめ』です。関西~九州を結ぶ初の特急でもありました。
11号機は1953年(昭和28年)3月15日の栄えある上り一番列車を博多~門司間で牽引しました。この時期、九州内での『かもめ』の牽引は僚機の10号機や12号機等とともに牽引機が限定されていました。
翌年2月、小倉工場へ入場した折、11号機のデフレクターは翼と波模様をあしらったK-7形、いわゆる門鉄デフに換装、各部に装飾が施されます。当時の『かもめ』は、それだけ特別な存在でした。
本製品は翼と波模様の装飾をあしらった門鉄デフを装備した『かもめ』牽引機時代のC57形11号機をモデルに製品化いたしました。
- スケール・ゲージ
- 1:80 16.5mm/HOゲージ
- ボディ材質
- 真鍮
- 最小通過半径
- R710mm ポイント6番以上
- 模型仕様
- ●主灯(前照灯)、標識灯(尾灯)、キャブライト LED点灯(ON/OFFスイッチ付)
- 付属品
- ●ヘッドマーク台座(ヘッドマークは付属しません)
●スコップ
●火掻き棒(長/短)
●暖房ホース