C57形は1937年(昭和12年)から1947年(昭和22年)までに201輌が製造された旅客用テンダー式蒸気機関車です。
細身のボイラーと直径1750mmの大きなボックス動輪の組み合わせは、端正な印象を醸し出し、『貴婦人』と愛称されました。
この内、11号機は1937年(昭和12年)9月29日、汽車製造大阪工場にて落成しました。新製配置は小郡機関区です。5年余りの間、広島鉄道管理局内の小郡・糸崎・広島と転属した後、1943年(昭和18年) 1月に九州へと移動、門司機関区を経て門司港機関区配置となります。
1956年(昭和31年) 11月、10年以上住み慣れた九州を後にし、山陰・米子機関区へと転じます。この頃、装飾は撤去されてしまいますが、引き続き門鉄デフは健在でした。
1958年(昭和33年)、豊岡への貸出からそのまま福知山へと移動、その後は福知山区と豊岡区を往き来し、福知山線または播但線での活躍が続きます。この間に重油併燃タンクを装備、更に1967年(昭和42年)には鷹取式集煙装置を搭載しました。山陰地方のC57形では唯一の門鉄デフに集煙装置+重油タンクという姿は、希少な存在でファンの注目を集めました。
1972年(昭和47年)11月、11号機は引退します。最終配置は福知山機関区でした。その後、豊岡市の中央公園にて静態保存されています。
本製品は集煙装置と重油タンクを装備した門鉄デフのC57形11号機をモデルに製品化いたしました。
- スケール・ゲージ
- 1:80 16.5mm/HOゲージ
- ボディ材質
- 真鍮
- 最小通過半径
- R710mm ポイント6番以上
- 模型仕様
- ●主灯(前照灯)、後部主灯/標識灯(尾灯)、キャブライト LED点灯(ON/OFFスイッチ付)
- 付属品
- ●区名札インレタ(豊岡[豊]、福知山[福])
●スコップ
●火掻き棒(長/短)
●暖房ホース