EF63形 直流電気機関車 真鍮製 16番ゲージ[1:80スケール 16.5mm/HOゲージ]

商品説明/実車解説

信越本線 横川～軽井沢間は1893年（明治26年）に営業が開始され、難所の碓氷峠は66.7‰という急勾配のため、開業以来アプト式で運行されてきました。しかし年々増加する輸送需要と車輌及び設備の老朽化で抜本的な改善が必要となり、輸送効率を向上させる意図から複線化とアプト式運転でない粘着式運転が計画されました。
1962年（昭和37年）、EF63 1号機（試作機）が東芝で落成されました。基本走行は同時期に製造されたEF62形と重連協調運転を行うことからほぼ同一であるが、急勾配区間専用機として保安装置等の強化が図られました。各種の性能試験が行われ、量産車への設計変更及び改良におおいに寄与することとなりました。
1963年（昭和38年）に1次量産車12輌が落成、基本仕様は試作車に準じていますが、正面運転窓に水切りを設け、2エンド側連結器は電車との連結を考慮し両用式連結器となり、ジャンパー連結器も電車・気動車用が装備され、車体側面には大型蓄電池の搬出入の便を考慮して扉が設けられるなど細部の改良及び追加が行われました。 1966年（昭和41年）より製造の2次量産車8輌は車体塗装が落成時より『青15号』と『クリーム1号』の塗り分けとなり、避雷器位置が運転席屋根中央に変更、1974年（昭和49年）より製造の3次量産車4輌はナンバープレートがブロック式、標識灯が外ばめ式に変更されました。
全車輌が1990年（平成2年）には機関車間の連絡用に使用されていた無線装置が運転区との連絡も可能なC'タイプ無線装置に変更されました。これに伴い1位側と3位側の正面外側にポール状のアンテナが全車に取付けられました。
今回は、1次車C'アンテナ取付前と2次/3次車のC'アンテナ取付前と取付後の姿をプロトタイプとして模型化いたしました。